満鉄が生んだ日本型経済システム

 

小林 英夫 (著)

ジャンル 人文社会
内容 高度成長の発想の起源は満鉄にある
多くの問題も抱えつつも、戦後、日本を世界トップに押し上げた日本型経済システムは、実は、満鉄の調査部に源流がある。満鉄のなかに組織され、知の集団ともいわれる満鉄調査部は、民間でありながら国策に深く関与した調査機関の一つである。戦後は満鉄調査部員が戦後復興の担い手となり、その後も満洲閥官僚集団が影響力を持った。本書は満鉄に焦点をあて、その活動と戦後の日本に残した成果に迫る。
価格(税込) 2,160円 体裁 四六判 上製 256頁
ISBN 978-4-905706-72-4 出版日 2012/8/28
社団法人日本図書館協会の選定図書に選書されました。

目次

  • 第一章 満鉄とはなにか。
    一 満鉄と満鉄調査部
    二 ロシア革命後の満鉄と調査部
    三 満州事変後の満鉄と調査部
    四 日中戦争後の満鉄 
    五 アジア太平洋戦争と満鉄
    六 敗戦とその後の満鉄

    第二章 満鉄が生んだ日本型経済システム
    一 ロシア革命の衝撃
    二 満州事変後の満鉄経済調査会の活動
    三 満州国官僚集団の形成
    四 満州国官僚集団の日本帰還
    五 経済安定本部への結集
    六 岸信介の復権
    七 戦後高度成長への継続

    第三章 日本型経済システムとはなにか
    一 日本型経済システムの原案―日本国家改造案―
    二 日本型経済システムの形成―戦中から戦後―
    三 日本型経済システムの運用と終焉―池田政権から自民党の崩壊―
    四 日本型経済システムとはなにか
    五 日本型経済システムの成立の条件
    六 日本型経済システムの崩壊の条件

    第四章 日本経済の今後
    一 日本経済の現状
    二 国際協調型経済システムを目指して
    三 産業空洞化克服の克服
    四 新産業の創設
    五 アジアに活路を

著者紹介

小林 英夫 (こばやし ひでお)

1943年東京都生まれ。東京都立大学法経学部卒。71年、同大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。73年より駒澤大学経済学部教授。97年より早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。専攻は日本近現代経済史、アジア経済論。
著書に、『「大東亜共栄圏」の形成と崩壊』(御茶の水書房、1975年)、『「日本株式会社」を創った男――宮崎正義の生涯』(小学館、1995年)、『満鉄――「知の集団」の誕生と死』(吉川弘文館、1996年)、『日本近現代史を読み直す』(新人物往来社、2010年)など多数。

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インフォメーション

「歴史読本」2013年2月号に書評が掲載されました。
2013年3月2日付の「図書新聞」に書評が掲載されました。(黄英治氏評)
「週刊 東洋経済」2012年11月24日号に書評が掲載されました。
2012年10月14日付の「東京新聞」に書評が掲載されました。(根井雅弘氏評)