幸田露伴と根岸党の文人たち

もうひとつの明治

 

出口 智之(でぐち ともゆき)(著)

ジャンル 人文
内容 明治文人の酒!旅!文学!
明治20年代に東京・根岸周辺に居を構えた文人たちの集団“根岸党”。彼らはともに様々な酒宴や旅を楽しみ、その遊びを紀行文や随筆に書いた。名を連ねるのは幸田露伴、饗庭篁村、森鷗外らの文人のみならず、美術界の岡倉天心や久保田米遷、はては新聞記者から上級官僚まで極めて雑多な面々。
本書では、気鋭の日本近代文学研究者が、紀行文を中心とした作品を紹介しながら、知られざる“根岸党”の実像を解明してゆく。
価格(税込) 3,520円 体裁 四六判 上製 304頁
ISBN 978-4-905706-61-8 出版日 2011/7/20
社団法人日本図書館協会の選定図書に選書されました。

目次

  • 序章:奇妙な文人集団
      一、「二日旅行之諸旧友」たち
      二、「根岸党」の遊び
      三、杉田の梅見 −「さきがけ」−
    第一章:根岸党の出発
      一、根岸党まで
      二、根岸党の出発 −「塩原入浴の記」−
      三、根岸党の設立 −郊外への漫遊−
      四、二度の箱根旅行 −「駆めぐりの記」「箱根ぐちの記」−
      五、遊びの季節 −「山めぐり」−
      六、根岸党の前期
      コラム −根岸倶楽部−
    第二章:加速する交遊
      一、幸田露伴と若き文人たち
      二、木曾の旅 −「木曾道中記」「乗興記」「をかし記」
      三、四国への旅 −「まき筆日記」−
      四、森鷗外
      五、岡倉天心
      六、江の島旅行 −「女旅」−
      七、根岸党の中期
    第三章:遊びの爛熟
      一、二日旅行 −「二日の旅」−
      二、党員たちの日常 −「雅俗日記」−
      三、根岸党と歌舞伎
      四、妙義山遊歩 −「草鞋記程」−
      五、隅田川両岸漫遊 −「足ならし」−
      六、豊饒の時代
      コラム −中西梅花−
    終章:過ぎ去った季節
      一、月ヶ瀬旅行
      二、根岸党以後
      三、おわりに
    あとがき

著者紹介

出口 智之 (でぐち ともゆき)

1981年、愛知県豊明市生れ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員DC2、同PDを経て、現在、東海大学文学部日本文学科専任講師。博士(文学)2008年、東京大学。
専攻は明治時代の日本文学。共著に『Jブンガク 英語で出会い、日本語を味わう名作50』(東京大学出版会 2010年)、主要論文に「鷗外文庫蔵武田範之関係資料 ―鷗外と韓国と川上善兵衛と―」(『文学』2007年3月)、「幸田露伴「頼朝」論−露伴史伝の出発−」(『国語と国文学』2010年4月)など。

読者メッセージ

詳細な資料を使って読みやすかったです。 (60歳代 男性)

岡倉一雄『岡倉天心をめぐる人々』、白石静子監修『森田思軒とその交友』の参考本を利用していなかったのが残念。 (60歳代 男性)

ご意見・ご感想

インフォメーション

2012年6月23日付の「図書新聞」に書評が掲載されました。(岩佐壯四郎氏評)
2011年10月2日付の「愛媛新聞」の新刊欄で紹介されました。
2011年10月2日付の「信濃毎日新聞」の新刊欄で紹介されました。